エンゴージオとインフラータスの違いは?【魔法の覚醒】
エンゴージオとインフラータスの違いは?
ゲーム『魔法の覚醒』のアップデートで突如現れた呪文「インフラータス」。これまでの「エンゴージオ」に代わって新たに使用されるようになりました。
でも、「インフラータス」って初耳、「エンゴージオと何が違うの?」と思った方がたくさんいたのではないでしょうか。それもそのはず、インフラータスは原作にも映画にも登場していない、ゲームオリジナルの呪文だからなんです。
今回はそんな「エンゴージオ」と「インフラータス」について特集します!
まず、エンゴージオとは?
エンゴージオ(肥大せよ)は「肥大呪文」とも呼ばれていて、対象を巨大に肥大させる呪文です。
エンゴージオは原作にも映画にも登場した呪文で、その中でも一番印象的なのがココ。ハリーが4年生のとき、マッド-アイ・ムーディ先生が闇の魔術に対する防衛術の授業でクモを大きくするために「エンゴージオ!」を使いました。
映画『炎のゴブレット』でもこのシーンは描かれましたね。
(Harry Potterより)
映画『死の秘宝パート1』ではハリーが炎を大きくするのに使っていました。
反対呪文としては、縮小呪文「レデュシオ(縮め)」があります。
インフラータスとは?
インフラータス(膨張せよ)は「膨張呪文」とも呼ばれていて、対象を膨らませる呪文です。
「初めて聞いた」という方も多いと思いますが、インフラータスはエレクトロニック・アーツによるゲーム『炎のゴブレット』オリジナルの呪文なんです。
ゲームの中では、ハリーやロン、ハーマイオニーたちが魔法生物と戦う際に使うことができる呪文となっています。
(Call Me Kevinさんの動画を引用)
なお、このゲームの日本語版では「インフラタス」という訳語が使用されました。
その後、言及されることも少なかったインフラータスですが、15年の時を経て再び登場します。アプリゲーム『呪文と魔法のパズル』です。「インフラータス」という訳語はこのアプリゲームで初めて使われたものです(「膨張せよ」もこちらが初出です)。
そして『魔法の覚醒』でまた登場した、というわけです。
マージを膨らませた呪文は…?
『魔法の覚醒』ではインフラータスのストーリーとして「ハリーが伯母のマージョリーに使った」と書かれています。カードのイラストにもマージが描かれていますね。
でも、先ほど見てきたようにインフラータスはゲームオリジナルの呪文。原作でも映画でも『アズカバンの囚人』でハリーがマージ・ダーズリーを膨らませたときは無言で使用しているので、今も何の呪文を使ったのかはわかりません。
(Harry Potterより)
実は「インフラータスがマージに使われた」というのはファンの憶測にすぎないのです。
インフラータスがマージに使われたとする説はもともと「ハリー・ポッター Wiki」にも記載されていましたので、もしかするとゲーム制作者がハリー・ポッターWikiを参考にされたのかもしれませんね。
実際のゲーム『炎のゴブレット』では「ジンクス」として識別されていたインフラータスを、ハリー・ポッターWikiでは長らく誤って「チャーム」として識別していた(膨張呪文…Inflating Charm)こともあり、混乱が起こったのかもしれません。※ジンクスもチャームも呪文の種類を表す用語です。
こうしたファンによる憶測が『魔法の覚醒』では採用されたのです。
2つの呪文の違いとは?
ということで、本題に入りましょう。
エンゴージオもインフラータスも、対象を大きくさせるという点でとても似ている呪文です。
しかし、2つ興味深いことがあります。
1つ目は、アプリゲーム『ホグワーツの謎』にも「膨張呪文」が登場しますが、ここでは決闘で人間に対して使われると、頭だけが大きく膨張して体が浮き上がる呪文として描かれていることです。
「頭だけ」なんて、なんとも恐ろしい呪文ですね。この効果はエンゴージオにはありません(頭のみを肥大化させる「エンゴージオ スカルラス」という別の呪文があったりもしますが…)。
2つ目は、『魔法の覚醒』にて「膨張させて宙に浮かせる」呪文として描かれていることです。オリジナルのゲーム『炎のゴブレット』では膨張させるのみで宙に浮かせる作用はありませんでしたが、『魔法の覚醒』では、(マージがなったように)「宙に浮かせる」効果があるという設定が採用されました。
以上を踏まえると、
エンゴージオ:対象を巨大化させる呪文
インフラータス:対象を膨張させて宙に浮かせる呪文
ということができるのかもしれません。
まとめ
本記事は「エンゴージオとインフラータスの違いは?」についてでした。
正直なところ、インフラータスの効果についてはファンの憶測が絡んでくるため、この2つの呪文の違いをはっきりと述べることはできません。しかしインフラータスは、エンゴージオと違って「宙に浮かせる」浮遊作用があるといえるのかもしれません。
最後まで読んでくださりありがとうございました。