【ハリポタどれ読む?】
単行本・新装版・文庫版の
違いを徹底比較!
【ハリポタどれ読む?】
単行本・新装版・
文庫版の違いを
徹底比較!
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最終更新日:2025/05/15
ハリポタ小説を比較!
ハリー・ポッターの小説を読んでみようかな?と思い調べてみると、「新装版」「ペガサス文庫」「静山社文庫」・・・・・・「いろいろありすぎてどれを買ったら良いのか分からない~!」となる方がたくさんいらっしゃるのではないかと思います・・・。そうなんです。今現在、ハリー・ポッターシリーズの小説には様々な種類(バージョン)があるのです。
そこで、今回はそんな日本のハリー・ポッターシリーズの小説を比較します!どのバージョンを購入したら良いか困っているという方の参考になれば幸いです。
版の違いを一覧に!
日本で発売されたハリポタ小説の種類をざっとまとめてみます。以下の11種類があります(これに加えて電子書籍でも読むことができます)。
いろいろ書いてありますが、まずはたくさんあるんだなーと実感していただければと思います!
「★」マークは特におすすめなものです。
種類・巻数 | 発行年 | 価格 | 特徴 | |
---|---|---|---|---|
★単行本・オリジナル | ハードカバー A5判 全11冊 | 1999年~ | 27,830円 1冊2200円~ | 日本で初めて発売されたハリポタシリーズ。分厚くて重たい。イラストはダン・シュレシンジャーさん。 |
★単行本<新装版> | ハードカバー 四六判 全11冊 | 2019年~ | 22,935円 1冊1800円~ | 上の単行本の新装版で、サイズも小さめに。イラストは佐竹美保さん。プレゼントにオススメ! |
携帯版 | 2003年~絶版 | |||
ハリー・ポッター文庫 | 2012年~絶版 | |||
★ハリー・ポッター文庫<新装版> | ソフトカバー 文庫サイズ 全20冊 | 2022年~ | 15,796円 1冊620円~ | 上のハリー・ポッター文庫の新装版で、ルビの少ない大人向けのバージョン。イラストはおとないちあきさん。 |
ペガサス文庫 | ソフトカバー 新書サイズ 全20冊 | 2014年~ | 17,116円 | 文庫よりも大きめサイズ。全ての漢字にルビがある子ども向けバージョン。 |
★ペガサス文庫<新装版> | ソフトカバー 新書サイズ 全20冊 | 2024年~ | 17,996円 1冊700円~ | 上のペガサス文庫の新装版で、全ての漢字にルビがある子ども向けバージョン。 |
ミナリマ版 | ハードカバー A5変形判 全7冊予定 | 2020年~ | 1冊約5000円~7000円 | 映画シリーズのデザインを担当した「ミナリマ」がデザインした豪華版。 |
イラスト版 | ハードカバー A4変形判 全7冊予定 | 2015年~ | 1冊約4000円~9000円 | ジム・ケイさんのイラストとともに読めるシリーズで、大きめのサイズ。 |
20周年記念版 | ハードカバー 四六判 第1巻のみ | 2018年 | 2750円 | 20周年を記念して寮カラーをまとった新装版。第1巻のみの発売。 |
気にしすぎなくて大丈夫!
以上の通り、たくさんのバージョンが発売されていて、「どれを買ったらいいの?」と迷ってしまいます。でも、どの版を選んでもストーリーの内容は同じです。
また、ハリー・ポッターはどのバージョンも松岡佑子さんが翻訳を担当しているので、翻訳者の違いは心配いりません。翻訳の修正で、版によって表現が少し異なる場合もありますが、ストーリーに大きく関わらないものばかりです。
※修正箇所は版によってバラバラで、その修正内容も細かいので、どの版がベストです!とは言いきれません。過度に気にする必要はないですよ!
大きな違いは、本のサイズや、文字装飾・フォントの種類、ルビ(ふりがな)の有無くらいですので、ストーリを楽しむうえでは、どの版を選んでも全く問題ありません!
ただし!!
全巻発売されていないバージョンには注意が必要です。
「20周年記念版」は第1巻『賢者の石』のみの刊行となっています。記念の年は過ぎてしまいましたので、今後の続刊もないでしょう。また「ミナリマ版」は第3巻まで発売されていますが、それ以降の出版予定はないとのことです。
「イラスト版」は、現在も刊行が続いていて、おそらく数年後には完結すると思います。現在はまだ未完の状態ですので、こちらも購入する際には注意が必要です。
先に結論!
★どんな方にもぴったりなのは・・・
単行本新装版
★高学年~大人の方には・・・
ハリー・ポッター文庫<新装版>
★小さなお子様には・・・
静山社ペガサス文庫<新装版>
では、比較していこう!
*単行本(上製版)

日本で最初に発売された元祖日本語版ハリポタですが、最近は書店で見かけることも少なくなってきました。(個人的な感想ですが)分厚くてずっしりとした、まさにハリー・ポッターの小説ですね。
全部で11冊(ハリー・ポッターは全部で7巻です!!)。第4巻以降は上・下セットで販売されています。表紙と各章扉絵はダン・シュレシンジャーさんが担当されています。幻想的な雰囲気で味がありとっても美しいですね。
特徴は文字装飾があること。他の小説では少ないですが、このハリポタ単行本では、様々なフォントが使用されています。呪文はポップ体、ヘビの言葉は不気味なフォントなどなど。作中の新聞記事は枠で囲まれていたり、はんこのデザインが施されていたりと、日本語版ならではの文字装飾がたくさんついているので、世界観に没入できる楽しいものとなっています。
ルビ(ふりがな)は一部の漢字に施されています。小学校高学年から習う漢字にはルビが振られているようです。
*新装版
上記の単行本の新装版です。新たに表紙を手がけたのは佐竹美保さん。数多くの小説の表紙を担当されている佐竹さんならではの神秘的な表紙が個人的には大好きです。各章の扉絵も佐竹さんが描かれており、文庫版にはない「扉絵」も楽しむことができます!
単行本と比べると、分厚くて重たいのは変わりませんが、もともとの単行本よりもひと回り小さいサイズになっていて、持ち運びやすくなりました。サイズは四六判で、よくある単行本サイズです。
こちらも単行本同様に全11冊ですが、単行本ではできない第4巻以降の上・下巻別々での購入ができます。
フォントのバリエーションは豊富ですが、そのほかの文字装飾については、単行本に比べるとおとなしめになっている印象です。また、単行本では各巻ごとに使用されるフォントに差がありましたが、新装版では統一されています。
強調文字については、上製版単行本では明朝体でしたが、新装版ではゴシック体です。フォントの違いで印象が変わりますが、好みにもよるのでなんとも言えないところですね。
【全世代にオススメ!!!】
ハリー・ポッターの世界を満喫したい方はぜひ新装版を検討してみてください!プレゼントには特にこちらがオススメです!!分厚いため、普段から携帯して読み進める方にとってはちょっと不便かもしれません。
*携帯版[絶版]
単行本をそのまま小さくしたようなバージョンです。
現在は既に絶版となっています。
*ハリー・ポッター文庫<新装版>
よくある文庫サイズで、「大人向け」に作られたハリー・ポッターです。表紙がおとないちあきさんによるアニメ風イラストとなって発売されたものです。素敵な表紙がとっても魅力的ですね!表紙だけを見ても満足してしまうようなシリーズです。
全20冊となっています。たとえば第1巻『賢者の石』は「1-1」と「1-2」の2冊分に分かれています(プレゼントの際にはぜひ2冊とも買ってあげてくださいね!)。その分1冊が薄いため、持ち運びに最適です!
各巻の最後に解説がついているのも特徴です。アニメ調の表紙なので子ども向けと思いきや「大人向け」のままです。ルビは一部の難しい漢字にしかついていないのでご注意ください!
普通の文庫の小説をイメージしていただければそのままだと思って大丈夫です!
【高学年~大人にオススメ!!】
通学・通勤中に読むかもしれない!という場合には、このハリー・ポッター文庫がオススメです!中身は普通の文庫ですので、文字装飾は少なく、フォントも比較的読みやすい印象です!
*静山社ペガサス文庫<新装版>
上記のペガサス文庫版の新装版です。表紙にはダン・シュレシンジャーさんの扉絵が使用されています。
普通の文庫サイズよりも、少し大きめの新書サイズで「子ども向け」に作られたものというのが1番の特徴です。大人向け「ハリー・ポッター文庫<新装版>」とは対称的なバージョンですね。
子供向けですので、ルビは全ての漢字に付けられています。また文庫版でありながら文字装飾が施されていますので、子どもでも楽しく読み進めることができるタイプとなっています!
全20冊です。「ハリー・ポッター文庫<新装版>」同様に、第1巻『賢者の石』が2冊分……という形になっていますので、プレゼントの際にはご注意ください!!
※この新装版は旧版と表紙がとっても似ています。ご注意ください!
【持ち運びたい子どもの方にオススメ!】
持ち運びが可能で、ハリポタの世界が楽しめるフォントが使用されているため、オススメです。子ども向けとして発売されているものですのでご注意ください!すべての漢字にルビが振られているのはこのペガサス文庫シリーズだけですので、小さなお子様に特にオススメです!
*ミナリマ版
「ミナリマ」をご存じでしょうか??ミナリマは、映画ハリー・ポッターやファンタスティック・ビーストの製作チームの2人、ミラフォラ・ミナとエドゥアルド・リマを中心とするデザインスタジオです。作中の新聞や家系図、本の表紙や指名手配ポスターなどのグラフィックを担当されました!
「ミナリマ・デザイン版」は、この「ミナリマ」が挿絵・装幀・ブックデザインをすべて手掛けられた豪華アート版です。オールカラーのイラストがふんだんに盛り込まれ、さらに繊細な仕掛けも施されています。映画とはちょっと違った美しいイラストをページをめくる度に楽しみながら、ハリー・ポッターの世界に浸って読むことができるのがこの「ミナリマ版」です。
かなり分厚いので「持ち運び」という点ではオススメできませんが、この美しいデザインはファンの方のコレクションやプレゼントにはピッタリ!!ちょっと豪華なハリー・ポッターを楽しめちゃいます!
しかし、第3巻『アズカバンの囚人』以降の出版予定はないとのことです。全巻そろえることはできないので注意が必要ですね。
※「ミナリマ」はロンドンと(なんと)大阪に店舗を構えています。「ミナリマ版」の小説はもちろん、ミナリマが手掛けられたポスターやポストカードなどが購入できるので、ぜひ訪れてみてください!
*イラスト版
「イラスト版」は、ジム・ケイさんによるイラストが満載のバージョンです。絵本とは違って、全ページにイラストがあるわけではなく、内容も省略のない通常のハリー・ポッターシリーズと同様のものなので、かなりの文量になります(分厚いです)。また、ルビも一部のみとなっています。
オールカラーの超豪華版で、多くのページにデザインも施されており、第1巻の『賢者の石』のイラストを完成させるのに2年以上かかったのだとか。
本文は横書きの1ページ2段構成で、サイズは大型本です。ジム・ケイさんの美しいイラストの魅力が詰まった「イラスト版」でハリー・ポッターの世界をより深く味わうことができます!
コレクションやプレゼントにはもちろんオススメですし、小さいお子様なども楽しむことができるシリーズです!
※現在も新刊を刊行中!
*20周年記念版

ハリー・ポッターの20周年を記念して発売されました。ハリーたちが通う魔法学校の4つの寮をモチーフとした装幀のシリーズです(全4種類)。寮にまつわる情報やクイズといった付録がついています。
本国では全巻発行されているのですが、日本では第1巻『賢者の石』のみの発行となっています。ですので、これからハリー・ポッターを読破しよう!と思っている方にはオススメしません。ご注意ください。
※在庫はまだあるようですが、20周年記念の新装版ですので、今後入手困難になってくるでしょう。
小説の比較まとめ
本記事は「単行本・新装版・文庫版の違いを徹底比較!」についてでした。
個人的には自分が読んで思い入れのあるオリジナル版の「単行本」をオススメしたいところですが、「新装版」もとてもきれいな装丁で魅力的です。やはり分厚い方が「ハリー・ポッター」という感じがします。漢字がまだ読めない低学年~中学年のお子様には全てにルビを振った「静山社ペガサス文庫」がピッタリですし、通勤通学中にということであれば大人向けの文庫「ハリー・ポッター文庫〈新装版〉」がオススメです。
少しでもお役に立てていれば幸いです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。